仕事や旅行はもちろん、楽器や精密機器の持ち運びにも重宝するのがジュラルミンケース（ジェラルミンケース）です。このケースはジュラルミンという素材から作られていますが、ジュラルミンの種類には「超ジュラルミン」と「超々ジュラルミン」があることをご存じですか？ここでは、ジェラルミンケースを購入する前にぜひ知っておきたいジュラルミンの種類や特徴と、ジュラルミン系の硬度についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ジュラルミンケース（ジェラルミンケース）の材料となるジュラルミンは、アルミニウム合金の一種です。ジュラルミンには、以下の3種類があります。

ジュラルミン

アルミニウムに約3.5～4.5％の銅と、約0.4～0.8％のマグネシウムを加えて硬度を高めたアルミニウム合金が、A2017と呼ばれるジュラルミンです。強度や加工性などに優れており、ジェラルミンケースや船舶用材、ネジ類やギヤ部分など機械部品に使用されています。

超ジュラルミン

ジュラルミンより銅とマグネシウムの量の比率を高めたのが、A2024と呼ばれる超ジュラルミンです。超ジュラルミンはアルミニウムに約3.8～4.9％の銅と、約1.2～1.8％のマグネシウムを加えることで、ジュラルミンよりもさらに高い強度を実現しました。切削加工性にも優れており、航空機などの構造材の他、スピンドルやボルト材などに使用されています。

超々ジュラルミン

アルミニウム合金の中で最高峰の強度を誇っているのが、A7075と呼ばれる超々ジュラルミンです。アルミニウムに約1.2～2.0％の銅と約2.1～2.9％のマグネシウムの他、約5.1～6.1％の亜鉛を加えています。超々ジュラルミンは1936年に海軍から依頼を受けて住友金属工業が開発しましたが、現在もさらに強度を高めるための研究が続けられています。超々ジュラルミンは航空機やロケットの構造材、スキー板や野球のバッドなどの他、最近ではスマートフォンにも使用されています。

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ジュラルミンケース（ジェラルミンケース）でお馴染みの素材ジュラルミンは、アルミニウム合金の中でも強度が優れているということが特徴です。

ジュラルミン・超ジュラルミン・超々ジュラルミンの硬度はどれぐらいなのでしょうか？一般的にアルミと呼ばれる、市場で最も流通しているアルミニウム合金（A5052）の硬度は65HBです。それに対して、ジュラルミンの硬度は105HB、超ジュラルミンの硬度は120HB、超々ジュラルミンの硬度は160HBなのです。このことから、一般的なアルミと比較してかなり硬度が高いことがわかります。また、ステンレスの硬度は187HBですが、3種類のジュラルミンはステンレスや鋼材と比較して重量が軽いことが特徴です。

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